<終了しました> 小川 哲 個展「そらもよう そのもよう」
Exhibition
銀座、月のはなれでの展示が終了しました。
ご来場いただいたたくさんの皆さま、ありがとうございました。展示風景を撮影してくれた白井くん、額装していただいたnewtonさん、月のはなれのみなさん、ありがとうございました。まかないでいただいたアジア風焼きめしがおいしかったな。
白井裕介さんに撮影していただいた展示の様子を [Exhibitions] にまとめています。
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はじめて来ていただいた方に「なにかこういうものを描こうというのがあるんですか?」と聞かれて、その時は表面的な描きかたの話だけで、うまくまとまらなかったけれど、そのあとで小さい文章めいたものを送って読んでもらった。
なんとなくいまの”かんじ”にも届いた気がするのでこちらにも載せてみます。
( 自分はさとくないので、言葉にできるようなことは、描きながら思い当たったり、あとでそういうことかな、とつかめた気がしたり、それをすっかり忘れてしまったりもする。かといって、いいかげんに描いてるわけではなくて、良い加減で描けてそれを続けていけるように心血をそそいでいて、言葉以前の、かんじ、はけして消えることはなくて、エンジンはいつも熱くて、地下の水脈はごうごうと流れている。)
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「なにかここにはない理想のようなもの?を作りたいわけではないのです。自分なりの色の塗りかたや、構図のとりかたや形の感覚、アイデアの方向、なにをおもしろいと感じるか、、が、たとえば独自の言語体系のようなものだったとして、それをもって、目の前の風景や感じるものを語っているというような感覚です。それがさらには歌のようなものになったり、抽象的なハミングやくちぶえ、足踏みのようなものになったり。
通りの良い言葉で言えば、心象「風景」といわれるようなものになるかもしれません。しかしそれは外界や環境と切り離された個人の内面といった、純粋でさみしくて孤立した閉鎖空間ではなくて、むしろ自分でないものの要素、ノイジーでガサガサしていて、風にのって焼き鳥のにおいが漂ってくるような、そんな下卑た?かんじが強いのかもしれない。(こころ、というものが本来そういうものかもしれない。)
自分という経験の堆積とそこからのびる予感のようなものと、その日の湿度(絵具の乾燥と滲みに直接影響する)のような天気のことや、その時たまたま出ていた絵具や手の届くところにあった黄ばんだ紙といった物理的な制作環境。
それらが縦軸と横軸になってできた織りもの、そこに生まれた景色、ざっくりいうとそういうものです。
そういうものに人がそもそも興味があるのか、というと、少なくとも自分は、人の数だけビジョン、世界観、物語、感じ方、経験、思惑、、があることにときに目眩をおぼえつつもドキドキしたりワクワクしたりし続けることができるので。」
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そらもよう そのもよう
こころもよう そのもよう
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[終了]
小川 哲 個展「そらもよう そのもよう」
2022. 6.14 (tue) - 26 (sun)
月光荘サロン 月のはなれ
Instagram: @ginza_tsukinohanare
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