<終了しました> 小川哲 個展 「KIMINOKINOMI」

白金台 Pottariでの展示、「KIMINOKINOMI」が終了しました。

ご来場いただいた皆様、気にかけてくださった皆様、Pottariのふみえさん、制作でヒントを頂いたりガラス瓶を提供いただいた手塚さん、撮影いただいた白井裕介さん、、誠にありがとうございました。

白井裕介さんに撮影していただいた展示の様子を [Exhibitions] にまとめています。

今回の展示のだいたい半分は陶器の作品で、それらの作品はPottariの作業場で作ったものです。

展示の最初に、

「鉛筆で刻む線あるいは文字。それは遍在している、どこかから聞こえるだれかの話し声だったり鳥の声だったり日々のテンポやリズムのようなものであったり。

たとえばひとの想いも可視化できたらまた風景の一部で、それらと目で見た景色が重なって絵の中でざわめいている。」

といった文章を書いていた。

ふりかえってみれば、今回の陶器に刻んだ文字模様は、ときに作業をしながらのおしゃべりを映したものだったりして、そのおしゃべりは線や形に描き写す時点で意味をうしなって、テンポやリズムや、「日常」といった抽象的なものへとかわっていった。

そこにあったものはなんだったのか。場所の空気、いしきの流れ、あるいはその前後の時間の積層。数え上げたり、列挙することはできるが、それにはそこまで意味はなくて、いよいよ展示がはじまったその場には、ただただ、そこでできあがった陶器のかたまりや、その時間の流れの中でできた絵が並べられた。

そんな作品が「ある」ことによって、たとえば絵を買って自宅に飾ってくれた方のそれぞれの時間の中で、さらになにかをまた生成していく。

、、となんともとりとめのないことではあるけれど、そのこと自体を「おもしろい」と思える自分がいて、またそのとりとめのなさに自らを放り込んでいこうということで、制作や展示はまたまた続いていきます。


終了: 小川 哲 個展 「KIMINOKINOMI」

2022.4.9 (sat) – 4.24 (sun)

Pottari