連載 「彼女を食卓に誘って」


雑誌「小原流 挿花」6月号が発売となっています。
イラストを担当している連載「彼女を食卓に誘って」も6回目。毎回、エッセーや小説を題材に、作者や登場人物に食べて貰いたい料理のレシピをその時の気持ちとともにフードスタイリストの中山暢子さんが綴ります。
今回は武田百合子の「ことばの食卓」から。武田さんの文章はさっぱりとした情景描写が多く、読むのに時間はかかるが丁寧に辿ると武田さんの見た情景を映像として感じることができる。その映像の中で「枇杷」のようなイメージが色鮮やかに、また読んでいる自分との同時性をもって繋がってくる。

中山さんの選書に導かれていくつかの小説やエッセイに関するイラストを描いてきました。作家さんたちそれぞれのもののみかたや文章のしての表し方の違いも、これまでの読書とは違う感覚でとらえられるようになった気がしています。
涼しげな枇杷のゼリーと一緒にご覧になって下さい。
-----小原流 挿花 2017年6月号より