Satoshi Ogawa Exhibition “BIRDS”
2021年3月20日土曜日より、神田のギャラリー、TETOKAにて展示をおこないます。
今回は展示タイトルを "BIRDS" と題し、昨年のアルフレックス での展示の際に描いた、着彩した紙の断片をタイルや積み木のように組み合わせた作品を発展させたシリーズを出展します。
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展覧会概要
展覧会名:Satoshi Ogawa Exhibition “BIRDS”
会期:2021年3月20日(土)~ 4月4日(日)
営業時間: 14:00~20:00(LO 19:00)
※ 社会情勢により営業時間が変更になる場合がございます。ご来場の際にはホームページ、SNS等でのご確認をお願いいたします。
instagram: @tetokakanda
休廊日:水曜日
会場:手と花|TETOKA
住所:東京都千代田区神田司町2-16-8.1F
Tel : 03-5577-5309
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序に代えて
「鳥と男」 ー フィジュミ地方の民話より
森のはずれに男が住んでいた。男は絵を描いて暮らしていたが、なかなか思い通りに絵を描くことができないでいた。
男は朝に散歩をするのが日課だった。 散歩の通り道、木立の上を飛びまわる鳥を見あげては「あんなふうにのびのびと気持ちよく生きたいものだ」 と思っていた。
ある日のこと、男が腰かけてスケッチをしていると、鳥が近くの木の枝にとまった。 男は良い機会だと思い、「やあ鳥よ、お前は羽があるから自由に空を飛ぶことができるし、いつでも好きなところへ行くことができる。 うらやましいな」 と話しかけてみた。
すると鳥は言った 「あらあら、わたしも同じようなことを思っていますよ。 あなたには腕があって、自分が思っているものを絵に描くことができる。それこそうらやましい」 。
「お前もそう思っているならちょうどいい。お前とおれとで入れかわろうじゃないか」 と男がもちかけてみると、鳥も喜んで、男の話に賛成した。
そのときひゅうっと風が吹いてひととき、鳥は目を閉じ考えてから男にこう言った。「やっぱりいまの話はやめましょう。考えてみたら私は空を飛ぶことがなにより好きなんです。空を飛べなくなったらどうしていいかわかりません」。
男はたいそう残念がったが、鳥の言い分はなんとなくわかったので飛んでいく鳥のうしろ姿に大きく手を振って別れた。その後も男は絵を描く生活を続けたが、ちょっとだけ空を飛び回るように絵を描けるようになった気がしたものだった。
(小川 哲)
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profile|小川 哲 Satoshi Ogawa
1972年島根県生まれ。セツ・モードセミナー卒業。音楽制作会社に勤務後、イラストレーターとして活動。水彩を用い、シンプルな形や幾何学、パターンを取り入れたリズミカルな作画で雑誌や書籍、CDジャケット等を中心にイラストレーターとして活動。また、イラストレーションを用いたプロダクトの企画制作にも積極的に携わる。継続的に個展の開催や、音楽をテーマにしたZINEの制作、選曲など独自の活動にも力を入れている。
2021年は6月に「月のはなれ(銀座)」、7月「WOLK(清澄白川)」、10月「オキーフ」 (日立)での展示を予定している。
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・換気のため、店舗引き戸を開けた状態で営業しております。マスク着用の上、暖かい服装でお越し下さい。
・店舗内では、次亜塩素酸水噴霧器にて除菌と加湿に努めます。店舗内清掃も次亜塩素酸水を使用しております。
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